Webサイトとは?ホームページとの違いや種類、仕組みについて解説
インターネットが私たちの生活にすっかり溶け込んだ現代、「Webサイト」や「ホームページ」という言葉をよく耳にするようになりました。
でも、この2つの言葉の違いや使い分けについて、きちんと理解している方は意外と少ないのではないでしょうか?
この記事では、Webサイトとホームページの違いから、その種類、そしてWebサイトが動く基本的な仕組みまで、分かりやすく解説していきます。
Webサイトとは
Webサイトとは、インターネット上にある複数のWebページの集まりのことです。
例えば、オンラインショップを例に考えてみましょう。
トップページ、商品一覧ページ、各商品の詳細ページ、お問い合わせページなど、それぞれが独立した「Webページ」であり、これらが集まって1つの「Webサイト」を構成しています。
本の構造に例えると、各ページが「Webページ」、そしてそれらがまとまった1冊の本全体が「Webサイト」というイメージです。
これらのWebページは、リンクで互いにつながっており、読者(ユーザー)は知りたい情報を見つけながら、サイト内を自由に行き来できます。
Webサイトの目的は様々で、情報提供、商品販売、サービス案内、ブランディングなど、企業や組織によって異なります。
Webサイトとホームページはどう違う?
Webサイトとホームページは、混同されやすい言葉ですが、実は意味が少し違います。
ここでは、ホームページの意味と、日本での独特な使われ方についてご説明します。
ホームページとは
「ホームページ」という言葉には、実はいくつかの意味があります。
一般的には、企業や個人が運営するWebサイト全体を指して使われることが多いですが、本来の意味は少し異なります。
ホームページは主に3つの意味で使われます。
- Webサイトのトップページ
- Webブラウザを開いた時に最初に表示されるページ
- Webサイト全体(日本独自の使われ方)
ホームページは本来トップページを指す
本来のホームページの意味は、Webサイトの入り口となる「トップページ」のことです。
「ホーム」という言葉が示すように、そのWebサイトの出発点であり、拠点となるページという意味合いがあります。
例えば、「ホームに戻る」というリンクをクリックすると、そのサイトのトップページに戻るのは、この本来の意味に基づいています。
日本ではWebサイトと同義で使われることも多い
日本では、「ホームページ」という言葉がWebサイト全体を指す言葉として広く使われるようになりました。
「会社のホームページ」と言えば、会社全体のWebサイトを意味することが一般的です。
これは、インターネットが日本に普及し始めた1990年代後半から2000年代初頭にかけて定着した使い方です。
一方、海外では「ホームページ」は基本的にトップページを意味します。
どっちを使うべき?誤解を避けるための使い分け
実際の場面では、相手や状況に合わせて適切な言葉を選ぶことが大切です。
一般的なビジネスシーンや年配の方と話す際は「ホームページ」という言葉の方が通じやすいでしょう。
一方、IT業界やWeb制作の専門家と話す際は「Webサイト」という表現が適切です。
また、海外の方とコミュニケーションを取る場合は、必ず「Webサイト」を使うようにしましょう。
前述した通り、「ホームページ」は特定のページ(トップページ)を指す言葉として認識されているからです。
Webサイトの主な種類と特徴
企業や組織が運営するWebサイトには、目的や用途によって様々な種類があります。
それぞれの特徴を理解することで、自社の目的に合った最適なWebサイトを選ぶことができます。
ここでは、代表的なWebサイトの種類とその特徴について詳しく見ていきましょう。
コーポレートサイト(企業サイト)
コーポレートサイトは、企業の顔となるWebサイトです。
会社の概要、事業内容、商品・サービス情報、採用情報など、企業に関する総合的な情報を発信する場として機能します。
デザインや内容は、企業のブランドイメージを反映したものとなり、信頼性と専門性を重視した構成が特徴です。
最近では、スマートフォンでの閲覧を考慮したレスポンシブデザインが一般的になっています。
【参考】コーポレートサイトとは?目的や役割、設計のコツまで徹底解説
主なコンテンツ
- 会社概要: 企業名、所在地、設立日、資本金、代表者名、事業内容、沿革など、基本的な会社情報。
- 企業理念/ビジョン: 企業の目指す方向性や価値観を示すメッセージ。
- 事業内容: 具体的な事業内容やサービスの詳細説明。
- ニュースリリース/お知らせ: 新製品情報やイベント情報、企業活動に関する最新情報。
- IR情報: 投資家向けの情報(業績、財務状況、株式情報など)。※上場企業の場合
- 採用情報: 新卒・中途採用に関する情報、募集要項、社員インタビューなど。
- お問い合わせ: 顧客や取引先からの問い合わせ窓口。
- プライバシーポリシー: 個人情報の取り扱いに関する方針。
- サイトマップ: サイト全体の構成を示す案内図。
これらのコンテンツは、企業の規模や業種、目的によって増減しますが、基本的な構成として参考にしてみてください。
ECサイト(オンラインショップ)
ECサイトは、インターネット上で商品やサービスを販売するためのWebサイトです。
24時間365日いつでも販売でき、実店舗を持たずに商品を販売できるのが大きなメリットです。
商品の詳細情報、価格、在庫状況、決済システム、配送システムなどが整備されており、顧客管理機能やレビュー機能なども備わっています。
最近では、スマートフォンでの購入にも対応し、AIを活用したおすすめ機能(レコメンド機能)を搭載するサイトも増えています。
主なコンテンツ
- 商品一覧ページ: 販売している商品のリスト。カテゴリーやブランド、価格帯などで絞り込み検索できる機能も含む。
- 商品詳細ページ: 各商品の詳細情報(価格、サイズ、色、素材、機能など)、複数の商品画像、レビューなど。
- カート: 購入したい商品を一時的に保管しておく場所。数量の変更や削除が可能。
- 購入手続きページ: 配送先情報、支払い方法、注文内容の確認などを行うページ。
- 会員登録/ログイン: 会員限定のサービスや特典を提供するための登録・ログイン機能。購入履歴の確認やポイント付与なども含む。
- マイページ: 会員情報の確認・変更、購入履歴、お気に入りリスト、ポイント残高などの確認ができるページ。
- 特定商取引法に基づく表記: 事業者情報、返品に関するルール、送料など、法律で定められた情報の表示。
- お問い合わせ: 商品や注文に関する問い合わせ窓口。
- FAQ(よくある質問): 購入方法、配送、返品など、よくある質問と回答をまとめたページ。
サービス紹介サイト
サービス紹介サイトは、企業が提供するサービスや製品の詳細情報を紹介することに特化したWebサイトです。
サービスの特徴、料金プラン、導入事例、お客様の声など、購入を検討する際に必要な情報を分かりやすく提供します。
特に、サービスの価値や他社との差別化ポイントを明確に伝えることで、見込み客の興味を引き、お問い合わせや申し込みにつなげる役割を果たします。
主なコンテンツ
- サービス概要: 提供するサービスを一言で表したキャッチコピーと、簡潔な説明。
- サービスの特徴/強み: 他社サービスとの差別化ポイント、独自の技術やノウハウなど。
- 解決できる課題: 顧客が抱える課題と、サービスによってどのように解決できるかを示す。
- 導入事例/実績: 実際にサービスを導入した企業の事例や成功事例を紹介。具体的な数値や効果を示すと説得力が増す。
- 料金プラン: サービス利用にかかる費用、プラン別の料金体系や機能の違いを明確に示す。
- 機能一覧: サービスの機能一覧、それぞれの機能の詳細説明。スクリーンショットやデモ動画を交えると分かりやすい。
- サポート体制: 導入支援やアフターサポートの内容、問い合わせ方法など。
- 無料トライアル/デモ: サービスを無料で試せる機会を提供し、導入のハードルを下げる。
- お問い合わせ: サービスに関する質問や相談を受け付ける窓口。電話番号、メールアドレス、問い合わせフォームなど。
【参考】ECサイト・オンラインショップのWEBデザイン・参考サイト一覧
ランディングページ(LP)
ランディングページは、特定の商品やサービスの販売・申し込みに特化したWebページです。
広告やメールマガジンからのアクセスを想定し、商品・サービスの特徴やメリットを効果的に伝え、購入や資料請求などの具体的な行動を促します。
通常は1ページで完結するよう設計されており、ユーザーが途中で離脱しないように、スムーズな導線でコンバージョン率(購入や申し込みなどの達成率)の向上を図ります。
【参考】LP(ランディングページ)のWEBデザイン・参考サイト一覧
オウンドメディア
オウンドメディアは、企業が自社で運営する情報発信型のWebサイトです。
商品やサービスを直接的に宣伝するのではなく、関連する有益な情報や知識を提供することで、見込み客との接点を持ち、信頼関係を築きます。
記事コンテンツを通じてSEO対策(検索エンジン最適化)も行え、検索エンジンからの自然なアクセスを増やせるのもメリットです。
ただし、SEO対策は効果が出るまでに時間がかかるため、1〜2年以上の継続的な運営が必要となるケースが多いです。
採用サイト(リクルートサイト)
採用サイトは、企業の採用活動をサポートするためのWebサイトです。
企業の理念や文化、具体的な仕事内容、福利厚生、社員インタビューなど、就職活動中の学生や転職希望者に向けて情報を発信します。
写真や動画を活用して職場の雰囲気を伝えたり、エントリーフォームを設置したりすることで、優秀な人材の採用につなげます。
【参考】採用サイト・採用ページのWEBデザイン・参考サイト一覧
Webサイトの仕組み
インターネット上でWebサイトが表示される仕組みは、少し複雑に感じるかもしれません。
しかし、基本的な仕組みを理解することで、Webサイトの運営や管理がよりスムーズに行えるようになります。
ここでは、Webサイトを支える重要な要素について解説します。
Webサーバーとクライアントの関係
Webサイトを閲覧する際、私たちのパソコンやスマートフォンは「クライアント(ブラウザ)」と呼ばれ、Webサイトの情報が保存されているコンピューターは「Webサーバー」と呼ばれています。
クライアントがWebサーバーに「このWebサイトを見せて!」とリクエストを送ると、サーバーはそれに応えてWebサイトのデータ(HTMLやCSS、画像など)をクライアントに送信します。
このやり取りによって、私たちはWebサイトを閲覧できるというわけです。
ドメインとURLの関係
ドメインはインターネット上の住所のようなもので、Webサーバーの場所を特定するために使われます。
例えば、「example.com」というドメインに、「/about/」や「/contact/」などのパス(住所の番地のようなもの)を組み合わせることで、完全なURL(住所全体)が完成します。
このURLによって、インターネット上の膨大なWebページの中から、目的のページを正確に指定することができます。
【参考】URLとは?ドメインとの違いやスマホでの確認方法・使い方を分かりやすく解説!
HTML、CSS、JavaScriptの基礎知識
Webサイトは、「HTML」「CSS」「JavaScript」という3つの主要な技術によって作られています。
HTMLはWebサイトの骨組みを作り、CSSはデザインやレイアウトを整え、JavaScriptは動きやインタラクティブな要素を追加します。
これらの技術が連携することで、私たちは快適にWebサイトを閲覧できるのです。
よくある質問
Webサイトとブログの違いは何ですか?
ブログはWebサイトの一種で、日記のように、新しい記事を定期的に追加していく形式のWebサイトを指します。
ブログは、Webサイトの中でも比較的簡単に始められるため、個人ユーザーにも広く利用されています。
企業も、オウンドメディア戦略の一環としてブログを活用し、顧客とのコミュニケーションを図ったり、SEO対策に役立てたりしています。
ブログは、定期的に新しい記事を公開することで、Webサイト全体のコンテンツ量を増やし、検索エンジンからの評価を高める効果も期待できます。
また、専門的な知識を共有したり、企業の理念や文化を発信したりすることで、顧客との信頼関係を構築する効果もあります。
WebサイトとSNSの違いは何ですか?
WebサイトとSNSは、どちらもインターネット上で情報を発信するツールですが、その目的や機能には大きな違いがあります。
Webサイトは、企業や個人が自分の考えや情報を自由に発信する「独自の拠点」のようなものです。
一方、SNSは、他のユーザーとのコミュニケーションを目的とした「交流の場」と言えるでしょう。
Webサイトは、デザインや構成を自由にカスタマイズできるため、独自の世界観を表現することができます。
また、情報量に制限がなく、詳細な情報や長文の記事を掲載することも可能です。
一方、SNSは、情報の拡散力に優れている反面、文字数制限があったり、デザインの自由度が低いという特徴があります。
まとめ
この記事では、Webサイトとホームページの違いから、Webサイトの種類や仕組みまで、幅広く解説してきました。
今回の内容が、Webサイトに関する理解を深める一助となれば幸いです。
WEBのお困りごとはイークルへお任せください
私たちイークルは、企業の成長をデジタルマーケティングで支援する会社です。
ホームページ制作やWEBシステム開発はもちろん、SEO対策やリスティング広告、SNS活用といったWebマーケティングも、戦略づくりから日々の運用までまるごとサポートしています。
Contactお問い合わせ
お電話でのお問い合わせはこちら
03-5579-2609 10:00~19:00 土日・祝祭日を除く
メールでのお問い合わせはこちら
ご相談・お問い合わせ