株式会社イークル 株式会社イークル

DIGITAL-RISKデジタルリスク

更新日:2024年6月10日

投稿日:2024年6月10日

エゴサーチとは?やり方、メリット・デメリットを徹底解説

近年、インターネットやSNの普及により、個人や企業に関する情報が瞬時に拡散される時代になりました。
そんな中、自分自身や自社に関する情報を検索し、世間での評判や反応を把握する「エゴサーチ」が注目を集めています。
本記事では、エゴサーチの意味や目的、具体的なやり方、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

エゴサーチとは

エゴサーチとは、「エゴ(自我、自分自身)」と「サーチ(検索)」を組み合わせた言葉で、自分自身や自社に関する情報をインターネット上で検索することを指します。
具体的には、自分の名前や会社名、商品名などをキーワードとして、検索エンジンやSNSで検索し、関連する情報を収集・分析することです。

なぜエゴサーチが必要なのか

エゴサーチを行う目的は、主に以下の3つが挙げられます。

自分や自社の評判を知るため

エゴサーチを行う目的の一つは、自分や自社の評判を知ることです。世間での評価や反応を把握することで、自分や自社の強み・弱みを理解することができます。
また、エゴサーチを通じて得られた情報から、改善点や課題を発見し、それらに対する対策を講じることが可能となります。

風評被害や誹謗中傷の早期発見・対処のため

エゴサーチのもう一つの重要な目的は、風評被害や誹謗中傷の早期発見と対処です。ネガティブな情報を早い段階で発見し、適切に対処することで、被害を最小限に抑えることができます。
もし、これらの問題を放置してしまうと、問題がさらに拡大してしまう恐れがあります。

マーケティングや商品開発への活用のため

エゴサーチは、マーケティングや商品開発においても活用できます。消費者の生の声や評価を収集することで、需要や改善点を把握することが可能です。
こうして得られた情報は、新商品・サービスの開発や販売戦略の立案に役立てることができます。

このように、エゴサーチは個人や企業にとって重要な情報収集の手段であり、適切に活用することで様々なメリットを得ることができます。

エゴサーチとパブリックサーチ(パブサ)の違い

エゴサーチと似た言葉に、パブリックサーチ(パブサ)があります。
パブリックサーチは、特定の人物や企業ではなく、一般的な話題や出来事に関する情報を検索することを指します。
つまり、エゴサーチが自分自身や自社に関する情報に特化しているのに対し、パブリックサーチは世間一般の関心事を対象とした検索だと言えます。

以下の表は、エゴサーチとパブリックサーチの主な違いをまとめたものです。

エゴサーチ パブリックサーチ
自分自身や自社に関する情報を検索 一般的な話題や出来事に関する情報を検索
自分や自社の評判、風評被害の発見が目的 世間の関心事や動向の把握が目的
個人名、会社名、商品名などを検索キーワードとして使用 話題のキーワードや一般的な単語を検索キーワードとして使用

エゴサーチとパブリックサーチは、目的や対象とする情報が異なりますが、どちらも情報収集において重要な手段であり、うまく使い分けることが大切です。

エゴサーチのやり方

Google検索エンジンを使ったエゴサーチ方法

エゴサーチを行う最も基本的な方法は、Google等の検索エンジンを利用することです。
以下の手順で検索を行います。

ステップ 1
検索エンジンにアクセスする
ステップ 2
検索ボックスに、自分の名前や会社名、商品名などのキーワードを入力する
ステップ 3
検索結果から、関連する情報を確認する
ステップ 4
必要に応じて、検索キーワードを変更したり、絞り込み検索を行ったりする

検索キーワードを組み合わせることで、より関連度の高い情報を絞り込むことができます。
たとえば、「〇〇 AND △△」で二つのキーワードの両方を含むページを、「〇〇 OR △△」でいずれかのキーワードを含むページを検索できます。
また、「”〇〇 △△”」のように、キーワードを引用符で囲むことで、完全一致で検索できます。

検索結果から、自分や自社に関連するブログ記事やニュース、サービス等の評判や反応を確認しましょう。
好評だけでなく、批判的な意見や指摘についても目を向け、客観的に分析することが重要です。

SNSを使ったエゴサーチ方法

SNSは、リアルタイムな情報の発信や共有が行われる場であり、エゴサーチにおいても非常に重要な情報源となります。
ここでは、代表的なSNSであるTwitter、Instagram、LINEでのエゴサーチ方法を紹介します。

X(旧:Twitter)でのエゴサーチ

X(旧:Twitter)では、「検索」機能を使ってキーワードを検索することで、関連するツイートを見つけることができます。
以下の手順で検索を行います。

ステップ 1
Xにログインする
ステップ 2
画面上部の検索ボックスにキーワードを入力し、検索を行う
ステップ 3
必要に応じて、検索オプションを使って絞り込みを行う

検索オプションでは、「いいね」の数が多いツイートや、特定の期間や言語のツイートなどを絞り込むことができます。
また、「高度な検索」を使えば、さらに詳細な条件でツイートを検索できます。

エゴサーチでは、自分や自社の名前だけでなく、関連するハッシュタグを検索することも有効です。
業界や商品に関するハッシュタグを見つけ、そこでの反応や評判を確認しましょう。

Instagramでのエゴサーチ

Instagramでは、画像や動画に付けられたハッシュタグや位置情報を手がかりに、関連する投稿を見つけることができます。
以下の手順でエゴサーチを行います。

ステップ 1
Instagramにログインする
ステップ 2
画面下部の「検索」アイコンをタップする
ステップ 3
キーワードを入力し、関連するアカウントや投稿を確認する

Instagramでは、自社商品やサービスに関連するハッシュタグを見つけ、そこでのユーザーの反応や評価を確認することが重要です。
また、位置情報タグから、自社店舗やイベント会場での投稿を発見することもできます。

**キャプチャー画像例:Instagram検索画面**

LINEとIFTTTを使ったエゴサーチ

LINEとIFTTT(イフト)を連携させることで、SNS上の情報を自動的に収集し、LINEに通知させることができます。
これを活用すれば、エゴサーチの効率を大幅に向上できます。
以下の手順で設定を行います。

ステップ 1
IFTTTのアカウントを作成する
ステップ 2
LINE Notifyサービスと連携させる
ステップ 3
IFTTTで、SNSの検索条件とLINEへの通知設定を行う
ステップ 4
設定完了後、条件に合う投稿があれば自動的にLINEに通知される

たとえば、TwitterとLINEを連携させ、特定のキーワードを含むツイートがあれば、LINEに通知されるように設定できます。
これにより、リアルタイムにエゴサーチを行うことができ、重要な情報を見逃すリスクを減らせます。

エゴサーチを効率化するツールとサービス

エゴサーチを手作業で行うのは、時間と手間がかかります。
そこで、エゴサーチを効率化するためのツールやサービスを活用することをおすすめします。

以下は、代表的なエゴサーチツールとサービスの一覧表です。

ツール・サービス名 概要 特徴
Google アラート Googleの検索エンジンと連携し、指定したキーワードに関する最新情報をメールで通知 無料で利用可能、設定が簡単
Brandwatch SNSやウェブ上の膨大なデータを収集・分析し、ブランドの評判や動向を可視化 高度な分析機能を備える、大規模なデータ処理に適している
Hootsuite SNS上の投稿を一元管理し、エゴサーチやSNSマーケティングを支援 複数のSNSを同時に管理できる、ダッシュボード形式で情報を可視化

これらのツールやサービスを活用することで、手作業では難しい大量の情報を効率的に収集・分析できます。
ただし、ツールやサービスの選定には、目的や予算、機能などを十分に検討する必要があります。

エゴサーチのメリットとデメリット

エゴサーチのメリット

世間の関心度や評価が把握できる

エゴサーチを行うことで、自分や自社に対する世間の関心度や評価を知ることができます。
ポジティブな評価があれば、自信を持って活動を続けることができます。
一方、ネガティブな評価があれば、改善点を見つけ、対策を講じるチャンスにもなります。

率直な意見や感想を知ることができる

SNS上では、匿名性が高いため、人々は率直な意見や感想を投稿する傾向にあります。
エゴサーチを通じて、普段は直接聞けないような生の声を知ることができ、自分や自社の課題や強みを発見できます。

新商品・サービス開発のヒントが得られる

エゴサーチで得た情報は、新商品やサービスの開発にも活かせます。
ユーザーの要望や不満点を把握し、それを解決するような商品やサービスを開発することで、顧客満足度の向上や売上アップにつなげられます。

低コストで調査ができる

エゴサーチは、検索エンジンやSNSを使って自分で行うことができるため、専門家に依頼するよりも低コストで調査ができます。
ただし、情報の収集や分析に時間と手間がかかるため、効率化のためのツールやサービスの導入を検討する必要があります。

エゴサーチのデメリットと注意点

誹謗中傷や悪評を目にする可能性がある

エゴサーチを行う際には、自分や自社に対する誹謗中傷や悪評を目にする可能性があります。
心理的なダメージを受けることもあるため、メンタル面での準備が必要です。
また、誹謗中傷への対処方法を事前に検討しておくことも大切です。

エゴサーチがバレる危険性がある

エゴサーチを行っていることが相手にバレてしまうと、「自分に関心がある」と思われたり、「監視されている」と不信感を抱かれたりする恐れがあります。
検索履歴を残さないよう注意し、相手のプライバシーを尊重することが大切です。

情報の偏りが生じる可能性がある

エゴサーチで得られる情報は、インターネット上の一部の意見に過ぎません。
サンプル数が限られていたり、特定の層に偏っていたりする可能性があるため、情報の偏りに注意が必要です。
得られた情報を鵜呑みにせず、複数の情報源から総合的に判断することが大切です。

エゴサーチで誹謗中傷を発見したら

誹謗中傷の判断基準と該当する表現例

エゴサーチを行っていて、自分や自社に対する誹謗中傷を発見した場合、適切に対処することが重要です。
まず、その表現が法的に問題があるのかを判断する必要があります。誹謗中傷に該当する表現の例として、以下のようなものが挙げられます。

・事実でない内容を述べて、相手の名誉を傷つける表現
例:「〇〇は犯罪者だ」「〇〇は詐欺をしている」など

・相手の社会的評価を低下させるような、侮辱的な表現
例:「〇〇は無能だ」「〇〇は最低な人間だ」など

・プライバシーに関する情報を、本人の同意なく公開する表現
例:「〇〇は〇〇病に罹患している」「〇〇は過去に○○をしていた」など

これらの表現は、民事上の不法行為(名誉毀損、プライバシー侵害など)や、刑事上の犯罪(侮辱罪、名誉毀損罪など)に該当する可能性があります。

誹謗中傷への対処方法

誹謗中傷に該当する表現を発見した場合、以下のような対処方法が考えられます。

証拠の保全

誹謗中傷の表現が削除されてしまう前に、証拠を保全することが大切です。以下の方法で証拠を保存しましょう。

  • スクリーンショットを撮影する
  • ウェブページを保存する
  • 投稿のURLをメモしておく

証拠があれば、削除請求や法的措置を取る際に有利になります。

おすすめは魚拓です。魚拓とはURLを入力するらだけで簡単にWEBページのスクリーンショットを残すことができます。

削除請求の方法

誹謗中傷の表現が投稿されているサイトやSNSの管理者に、削除を求めることができます。多くのサイトやSNSでは、問題のある投稿を報告するための機能が用意されています。報告の際には、問題の内容と削除を求める理由を明確に伝えましょう。

削除請求が受け入れられない場合は、法的措置を検討する必要があります。

発信者情報開示請求の方法

誹謗中傷の投稿者が匿名の場合、発信者情報開示請求を行うことで、投稿者の情報を特定できる可能性があります。この請求は、弁護士を通じて行うことが一般的です。開示請求が認められれば、投稿者の氏名や住所などの情報を得られます。

法的措置の検討

誹謗中傷の内容が悪質で、削除請求や発信者情報開示請求では解決できない場合は、法的措置を検討しましょう。具体的には、以下のような方法があります。

  • 民事訴訟(損害賠償請求、謝罪広告請求など)
  • 刑事告訴(侮辱罪、名誉毀損罪など)

法的措置を取る際は、弁護士に相談し、適切な方法を選択することが重要です。

まとめ

エゴサーチは、自分や自社に関する情報を収集し、評判や課題を把握するための有効な方法です。
一方で、誹謗中傷や悪評を目にするリスクもあるため、メンタル面での準備と適切な対処方法の理解が必要不可欠です。

 

WEBのお困りごとはイークルへお任せください

私たちイークルはWEBサイト制作から集客改善・改革・革新など、
専門知識をもったメンバーが、どのような施策を行えば成果を最大化させることができるのか
考え実行するグロースハック・カンパニーです。

Contactお問い合わせ

お電話でのお問い合わせはこちら

お電話でのお問い合わせ

03-5579-2609 10:00~19:00 土日・祝祭日を除く

メールでのお問い合わせはこちら

メールでのお問い合わせ

ご相談・お問い合わせ