ファビコン(favicon)とは?作成・設定方法を解説!
ウェブサイトの顔とも言えるファビコン。
ブラウザのタブやブックマークに表示される小さなアイコンですが、サイトのブランドイメージを確立したり、ユーザーの使いやすさ(ユーザーエクスペリエンス)の向上に大きな役割を果たしています。
この記事では、ファビコンの基本から作成方法、設定方法まで分かりやすく解説します。
ファビコンとは
ファビコン(favicon)は、「favorite icon(フェイバリット・アイコン)」を略した言葉で、ウェブサイトを象徴する小さなアイコン画像のことです。
サイトの顔として機能し、ブラウザのタブ、アドレスバー、ブックマークリストなど、様々な場所に表示されます。
多くのユーザーが複数のタブを開いてウェブサイトを閲覧する現代において、どのタブがどのサイトか一目で識別するための重要な要素となっています。
ファビコンが表示される場所
ブラウザタブ
ファビコンが最もよく目につく場所は、ブラウザのタブ部分です。
複数のタブを開いている時に、サイトのタイトルと一緒にファビコンが表示され、ユーザーが素早く目的のサイトを識別できるようになっています。
特に多くのタブを開いている場合、ファビコンは視覚的な目印として非常に重要な役割を果たします。
アドレスバー
URLを入力するアドレスバーにもファビコンが表示されます。
これにより、ユーザーは現在閲覧しているサイトをすぐに認識できます。
また、偽のウェブサイト(フィッシングサイトなど)を見分ける手がかりにもなります。
ブックマーク
ブラウザのブックマーク(お気に入り)リストでは、サイトのタイトルと一緒にファビコンが表示されます。
ユーザーがお気に入りのサイトを探す際に、視覚的なガイドとして機能し、目的のサイトへ素早くアクセスできるようになっています。
検索結果
Googleの検索結果ページでも、2019年以降、ファビコンが表示されるようになりました。
これにより、検索結果の中でサイトの存在感を高め、ユーザーの目を引く効果が期待できます。
特にスマートフォンのモバイル検索では、視覚的な要素として重要な役割を果たしています。
ファビコンを設定するメリット
ブランドイメージの向上
ファビコンは、企業やサービスのロゴやシンボルマークを活用することで、ブランドの認知度向上に貢献します。
統一されたブランドイメージを作り出し、ユーザーの記憶に残りやすくなります。
また、ウェブサイトがよりプロフェッショナルな印象になり、サイトの信頼性を高める効果も期待できます。
ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上
ファビコンがあると、ブラウザのタブでウェブサイトがすぐに見分けられるようになり、ユーザーが必要なページを素早く見つけることができます。
また、ブックマークからのアクセスもしやすくなり、ユーザーの利便性が向上します。
特に複数のタブを開いて作業するユーザーにとって、その効果は大きいでしょう。
リピーター獲得
視覚的な要素として記憶に残りやすいファビコンは、ユーザーがサイトを再訪問するきっかけになりえます。
ブックマークリストやブラウザの閲覧履歴から、直感的に目的のサイトを見つけることができ、継続的なアクセスを促進する要因となります。
SEOへの効果について
ファビコン自体は、検索順位を決める要素(ランキングシグナル)ではないため、SEOに直接的な効果はありません。
しかし、検索結果での視認性が向上することでクリック率が上がる可能性があります。
また、ユーザーのサイト滞在時間やリピート率の向上を通して、間接的にSEOに良い影響を与える可能性は考えられます。
ファビコンの作り方
画像の準備
ファビコン作成の第一歩は、適切な画像を準備することです。
会社のロゴやシンボルマークを基に、ファビコン用にデザインを最適化する必要があります。
複雑なデザインは小さなサイズでは認識しづらくなるため、シンプルな形にすることが重要です。
推奨サイズ
ファビコンの標準サイズは16×16ピクセルですが、高解像度のデバイスに対応するため、32×32ピクセル、48×48ピクセルなども用意することをおすすめします。
スマートフォンやRetinaディスプレイなどの高解像度ディスプレイでは、より大きなサイズが必要となります。
ファイル形式
最も一般的なのは.ico形式で、これは複数のサイズの画像を1つのファイルに含められる利点があります。
その他、PNG形式やSVG形式も使用可能です。
特にSVG形式は解像度に依存しないベクター形式のため、様々な表示サイズに対応できます。
ファビコン作成ツール
favicon.cc:1から作る場合
favicon.ccはオンラインで簡単にファビコンを作成できる無料ツールです。
ピクセル単位での編集が可能で、直感的な操作でデザインできます。
作成したファビコンは「.ico」形式でダウンロードでき、すぐに使用することができます。
Favicon Generator:既にある画像から作れる
Favicon ジェネレイターは既にある画像からファビコンを生成できる便利なツールです。
複数のサイズのファビコンを一括で生成でき、様々なデバイスやブラウザに対応したファイルを作成できます。
また、HTMLコードも自動生成されるため、ウェブサイトへの設置も簡単です。
おすすめのファビコン作成ツール
弊社でファビコン作成ツールを作りました。
弊社の無料ツールを使えば、どなたでも簡単にオリジナルのファビコンを作成できます。
ファビコン作成ツールはこちら: https://webtools.e-cle.co.jp/tools/favicon
是非、お試しください。
ファビコンの設定方法
HTMLに記述する方法
HTMLファイルの“要素内にファビコンの設定を記述することで、確実にブラウザにファビコンを認識させることができます。この方法は、すべてのページで同じファビコンを表示させたい場合に特に有効です。
link rel=”icon”を使った記述方法
最も一般的な記述方法は以下の通りです。
<link rel="icon" type="image/x-icon" href="/favicon.ico">
PNGファイルを使用する場合は:
<link rel="icon" type="image/png" href="/favicon.png">
を使用します。
複数のサイズに対応する場合は、`sizes`属性も指定できます。
例えば、32×32ピクセルのPNG画像も用意する場合は、以下のように記述します。
<link rel="icon" type="image/png" href="/favicon-32x32.png" sizes="32x32">
サーバーにファイルをアップロードする方法
作成したファビコンをウェブサーバーにアップロードする方法は、最も基本的な設定方法です。
HTMLで記述しなくても、ブラウザが自動的にファビコンを認識する場合があります。
FTPソフトを使ったアップロード方法
FileZillaなどのFTPソフトを使用して、作成したファビコンをサーバーにアップロードします。
サーバーへの接続情報(ホスト名、ユーザー名、パスワード)を入力し、適切なディレクトリにファイルを転送します。
ファイル名をfavicon.icoにする
サーバーにアップロードする際は、ファイル名を「favicon.ico」とすることで、ブラウザが自動的にファビコンとして認識しやすくなります。
ルートディレクトリにアップロードする
ファビコンは通常、ウェブサイトのルートディレクトリ(/)に配置します。
これにより、サイト全体で共通のファビコンとして認識され、すべてのページで表示されます。
まとめ
ファビコンは、ウェブサイトのブランドイメージを強化し、ユーザーの使いやすさを向上させる重要な要素です。
適切なサイズとデザインで作成し、正しく設定することで、以下のような効果が期待できます。
- ブランドの認知度向上
- ユーザーの利便性向上
- サイトの専門性や信頼性の向上
- 間接的なSEO効果の可能性
特に近年は、スマートフォン対応や様々なデバイスに合わせたウェブサイトの最適化(レスポンシブデザイン)の重要性が高まっており、様々なデバイスでの表示を考慮したファビコン設定が求められています。
この記事で紹介した作成方法や設定方法を参考に、効果的なファビコンを設置しましょう。
初めての方でも、オンラインツールを活用することで簡単にファビコンを作成・設定することができます。
サイトの印象を大きく左右する要素として、ぜひ適切なファビコンの設定を検討してみてください。
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