ファビコンが表示されない！ブラウザや検索結果別の原因と解決策

WEB制作

更新日:2024年12月3日

投稿日:2024年12月3日

せっかくサイトにファビコンを設定したのに、なかなか表示されない…そんな経験はありませんか？ファビコンはブラウザのタブや検索結果に表示される小さなアイコンで、サイトのブランディングに重要な役割を果たします。
しかし、正しく設定したつもりでも、様々な理由で表示されないことがあるんです。

この記事では、ブラウザや検索結果でファビコンが表示されない原因と、その解決策について詳しく解説していきます。
CMSごとの対処法まで網羅的に紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ブラウザでファビコンが表示されない時の原因と解決策

ブラウザでファビコンが表示されない場合、主に4つの原因が考えられます。
それぞれの原因と対処法を見ていきましょう。

原因1:ブラウザのキャッシュが残っている

最も多い原因の一つが、ブラウザに古いキャッシュが残っているケースです。
新しいファビコンを設定しても、ブラウザが古いデータを表示し続けてしまうことがあります。

解決策としては、ブラウザのキャッシュを削除することです。
Chromeの場合、右上のメニューから「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」と進み、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて削除します。

原因2:ファビコンのURLやファイルパスが間違っている

HTML内でファビコンを指定する際のパスが間違っていたり、実際のファイルの位置と異なっていたりすることがあります。
特に相対パスと絶対パスの使い分けを間違えやすいポイントです。

正しい設定方法は以下の通りです。

<link rel="icon" type="image/x-icon" href="/favicon.ico">

ファイルの場所を確認し、パスが正しく指定されているか見直してみましょう。

原因3:ファビコンの画像ファイルに問題がある

ファビコンの画像形式やサイズが適切でないことも、表示されない原因となります。
推奨されるのは.ico形式で、サイズは16×16ピクセルが基本です。
ただし、最近は高解像度対応で32×32ピクセルや48×48ピクセルも使われます。

PNGやJPG形式を使用する場合は、linkタグでtype属性を正しく指定する必要があります。
また、ファイルサイズが大きすぎないよう注意しましょう。

原因4:Basic認証などアクセス制限がかかっている

開発中のサイトでBasic認証をかけている場合、ファビコンへのアクセスまでブロックされてしまうことがあります。
これは特に開発環境や検証環境で起こりやすい問題です。

.htaccessで該当ディレクトリやファイルへのアクセス制限を緩和するか、ファビコンファイルを認証範囲外に移動することで解決できます。
本番環境への移行時には、このような制限が適切に解除されているか確認しましょう。

検索結果でファビコンが表示されない時の原因と解決策

Google検索結果でファビコンが表示されない場合は、ブラウザでの表示とは異なる原因が考えられます。
Googleには独自のガイドラインがあり、それに従う必要があります。
以下で主な原因と解決策を見ていきましょう。

原因1:サイトがそもそもGoogleにインデックスされていない

検索結果にファビコンを表示させるには、まずサイトがGoogleに正しくインデックスされている必要があります。
新規サイトの場合や、リニューアル直後は特に注意が必要です。

解決策としては、Google Search Consoleでサイトを登録し、URL検索ツールでインデックス状況を確認します。
もしインデックスされていない場合は、インデックス登録をリクエストしましょう。
さらに、サイトマップを提出することで、クロールを促進することができます。

原因2:metaタグの設定が間違っている

誤ってmetaタグに「noimageindex」を設定していると、ファビコンが検索結果に表示されなくなることがあります。
これは画像のインデックスを制限するタグですが、意図せずファビコンにも影響を与えてしまう可能性があります。

HTMLのheadセクションを確認し、以下のような設定がないか確認しましょう。

<meta name="robots" content="noimageindex">

この設定が不要な場合は削除するか、必要に応じて修正します。

原因3:Googleが古いファビコンをキャッシュしている

Googleのクローラーが過去にクロールした古いファビコンを保持している場合、新しいファビコンに更新されない場合があります。
これは特にファビコンを変更した直後によく起こる問題です。

解決策として、ファビコンのファイル名を変更する（例。favicon.ico → favicon-new.ico）か、URLにバージョン番号のパラメータを追加します。
その上で、Google Search Consoleで再クロールをリクエストしましょう。
反映までには数日から数週間かかる場合があります。

原因4:robots.txtでファビコンへのアクセスをブロックしている

robots.txtファイルでファビコンへのアクセスを誤ってブロックしていることがあります。
特にセキュリティを意識しすぎて、画像ファイルへのアクセスを制限している場合に起こりやすい問題です。

robots.txtを確認し、以下のような不適切な制限がないか確認します。

User-agent: *
Disallow: /images/
Disallow: /*.ico$

ファビコンへのアクセスが制限されている場合は、適切に許可するよう設定を修正しましょう。

WordPress/ShopifyなどCMS別の原因と解決策

CMSを使用している場合、プラットフォームごとに特有の設定方法や問題が存在します。
ここでは主要なCMSでのファビコン設定問題について解説していきます。

WordPressでファビコンが表示されない場合

WordPressでは、テーマによってファビコンの設定方法が異なることがあります。
最も確実な設定方法は、管理画面の「外観」→「カスタマイズ」→「サイト基本情報」からサイトアイコンを設定することです。

ただし、以下のような問題が発生することがあります。

テーマが独自のファビコン設定を持っている場合の競合
プラグインによるhead内の余計なコードの挿入
WordPressの自動生成されるファビコンとの競合

解決策は以下の通りです。

まずテーマのファビコン設定をクリアする
WordPress標準のサイトアイコン設定を使用する
必要に応じて「Favicon by RealFaviconGenerator」などの専用プラグインを利用する

Shopifyでファビコンが表示されない場合

Shopifyでは、テーマのカスタマイズ画面からファビコンを設定できますが、いくつか注意点があります。
よくある問題として。

ファビコン画像が大きすぎる
テーマエディタでの設定が反映されない
キャッシュの問題

解決策は以下の通りです。

画像サイズを32×32ピクセル以下に調整
ファイル形式を.icoまたは.pngに統一
テーマのコードを直接編集する場合は、liquid形式のファイルで正しく参照されているか確認

また、Shopifyの場合、CDNのキャッシュが強力なため、変更が反映されるまで時間がかかることがあります。
その場合は、Shopifyのサポートに連絡してキャッシュのクリアを依頼することも検討しましょう。

【応用】様々な環境でファビコン表示を確認する方法

ファビコンの表示確認は、複数の環境で行うことが重要です。
単一の環境での確認だけでは、他のユーザーに表示されない問題を見落としてしまう可能性があります。
以下で、効果的な確認方法を解説していきます。

Favicon Checkerなどのツールを活用する

オンラインのファビコンチェックツールを使用することで、様々な状況での表示を一度に確認できます。
主なチェックポイントは以下を確認ください。

異なるブラウザでの表示状態
各種デバイスでの表示サイズ
ファイル形式の互換性
画像の読み込み速度

特におすすめなのは「RealFaviconGenerator」で、様々な環境に対応したファビコンファイルの生成と、包括的なチェック機能を提供しています。

複数ブラウザ・デバイス・OSでの表示チェック

実際の環境での確認も重要です。
最低限、以下の環境でのチェックをお勧めします。

デスクトップブラウザ（Chrome、Firefox、Safari、Edge）
モバイルブラウザ（iOS Safari、Android Chrome）
タブレット端末
ダークモード設定時の表示

チェックの際は、ブックマーク時の表示や、タブを複数開いた際の見え方なども確認しましょう。

キャッシュの影響を考慮した確認手順

キャッシュの影響を排除した正確な確認のために、以下の手順を実施します。

プライベートブラウジングモードでの確認
キャッシュを完全にクリアしての確認
異なるネットワーク環境からのアクセス確認
CDNのキャッシュ状況の確認

特に本番環境での変更後は、複数回にわたる確認が推奨されます。

まとめ

ファビコンの表示問題は、ブラウザ特性、デバイス環境、キャッシュ影響を理解し、適切なファイル形式とサイズの選択、正しいHTML実装、CMS設定を行うことが重要です。
また、複数環境でのテストと定期的な確認も欠かせません。
イークルではファビコンの表示問題に関する対策を15,000円（税別）で承っておりますので、お困りの際はお気軽にご相談ください。